第7回 おかやま介護グランプリ2022

岡山県内の介護職員と介護を学ぶ学生が介護技術を披露する「おかやま介護グランプリ」が開催されました。第7回となる今年度のグランプリの様子をご紹介します。日々の自己研鑽で身につけられた介護技術をぜひご覧ください。
※今年度「一般部門」と「学生部門」の2部門を予定していましたが、学生部門の応募がなかったため、一般部門のみの開催となりました。

第7回おかやま介護グランプリ2022の開催にあたって

第7回おかやま介護グランプリ2022が無事開催できましたこと、大変嬉しく思っております。
コロナ禍において、昨年度に引き続き、今回も動画による予選を行い、優秀チーム5チーム(1チーム辞退)に本選出場をしていただき、再び審査する方法を取りました。
今回応募いただいたチームは15チームでしたが、どのチームも素晴らしい介護技術を見せていただき、チーム力と介護の魅力について発信していただきました。
皆様、本当にありがとうございました。

大会実行委員長 齋藤七七重

本グランプリのダイジェスト版

「各チームの競技動画」と「デモンストレーションの動画」がページ下部にあります。 ぜひご覧ください。

第7回おかやま介護グランプリ2022 結果発表

優勝  チーム 吉備路 社会福祉法人吉備路の会

準優勝  チーム M・Aグレートチーム

敢闘賞  チーム 吉備高原賀陽荘

敢闘賞  チーム 社会福祉法人藤花会 特別養護老人ホームせとうち

受賞されたチームの皆様、おめでとうございます!

大会総評

本グランプリは第7回を迎えました。前回(第6回)よりコロナ感染症対策として動画による予選を実施しています。コロナ禍で日々の仕事も大変な中、応募及び出場を決意されたチームに敬意を表したいと思います。
動画による予選では、職場内での協力体制が要求されますが、各チーム共に工夫を凝らした予選内容でした。
本選には上位5チームが選出されましたが、1チーム欠場の為4チームでの競技となりました。4チーム共に健闘し、接戦となりました。

  • チーム 吉備路 社会福祉法人吉備路の会
    本人に寄り添い、自立に向けた声掛けが印象的でした。細かい部分まで配慮された美しい実技でした。
  • チーム M・Aグレートチーム
    本人の意欲が増すような声掛けができていました。チームメンバー内の連携がしっかりと図れていました。
  • チーム 吉備高原賀陽荘
    本人に対して肯定的な声掛けがなされ、安心感を与える実技でした。
  • チーム 社会福祉法人藤花会 特別養護老人ホームせとうち
    リハビリを促す要素を含んでおり、「よくする介護」を目指す視点を持った実技でした。

審査委員長 須江裕子

本選課題

本選課題

岡田早苗さん(80歳)は、脳出血の後遺症により、右上下肢に不全麻痺があり、すべての動作に一部介助や見守りが必要です。
要介護3で、現在特別養護老人ホームに入所しています。
これから、リハビリのために始めた、絵手紙教室に行く予定です。しかし、右膝に痛みを感じたので、歩いて移動することに不安を抱えているので、車椅子を使用し、活動部屋まで介助をしてください。(現在岡田さんは、居室の椅子に座っています。)
絵手紙教室で活動し、その後、自室へ戻り、ベッドへ横になるまでの介助をしてください。右膝の痛みについては、看護師に報告してください。

アセスメント

  • 移動➡普段はウォーカーケインを使用、痛みの訴えがある場合には、車椅子使用。
  • コミュニケーション➡「はい」又は、うなずくだけです。
  • 受傷前の利き手は、右手であった。

留意事項

  • 肌寒いので、上着とひざ掛けを使用してください。
  • 絵手紙の作成時間を統一するため、筆ペンで「岡田」と名前を書いてもらいます。
  • 膝の痛みを報告する際、評価者を看護師とみなし、評価者に向かって、報告してください。報告内容も評価対象となります。

演技の見どころ

競技は、尊厳ある対応・プライバシー配慮・自己決定・自立支援・安全安楽の基本が入っている内容となっています。
この5つの基本が、競技の中でどこに当てはまるのか、根拠はどこにあるのか考えながら見てもらえると介護がまた楽しくなり、技術の深さが再確認できるのではないかと思います。
4チームのきめ細かい声掛け、無駄のない動き、利用者様へ向ける優しい視線をしっかり見てもらえたらと思います。
残念ながら今回本選に出場されなかったチームも素晴らしい演技がたくさんあり、各チーム介護の工夫がよく考えられていたと思います。

審査委員 冲中純子

チーム 吉備路 社会福祉法人吉備路の会

緊張して思うように出来ませんでしたが優勝できて嬉しいです。障害者福祉施設なので普段は介護をしていませんが、この日の為に練習をして頑張りました。上司の協力もあり優勝できたと思います。競技では利用者さんの自己選択の尊重をアピールポイントとし臨みました。1番目だったので他のチームの競技を見て良い刺激を受けました。この経験を活かして仕事でもがんばっていきたいです。

チーム M・Aグレートチーム

仕事の合間に練習をしてきましたが、本番前に会場を確認して自分達が思っているものと違っていて、ぶっつけ本番になってしまいましたが、準優勝できて嬉しいです。審査でもチームワークの良さを評価してもらえたので、普段からのチームワークの良さが出せたと思います。これからもチームワークの良さを生かして仕事に励んでいきたいです。

チーム 吉備高原賀陽荘

3人で予選は出場しましたが、本選は2人での出場になりました。残念ながら参加出来なかったメンバーの分まで頑張りました。緊張で練習の成果が出せませんでしたが、普段から利用者さんのことを思い行っている声かけが、本番でも出来たので良かったです。優勝はできませんでしたが、今日はとても良い経験になりました。今後も利用者さんに喜ばれる丁寧なケアを行っていきたいです。

チーム 社会福祉法人藤花会 特別養護老人ホームせとうち

同じ学校出身の同期3人でチームを組み出場しました。去年は応援のために観覧席で見ていましたが、次は自分達が出たいと思い今年の介護グランプリに挑みました。本番では緊張で声が小さくなり練習してきたことが発揮出来ず悔しいです。今日の経験を生かし、安心安全な介護ができるよう頑張ります。

デモンストレーション

「第7回おかやま介護グランプリ2022」へのご応募、
ご来場ありがとうございました。
次回もたくさんの方のご応募、ご来場をお待ちしております。

開催概要

目的

このグランプリは、現場での介護技術を広く公開することで、介護の仕事への理解促進を図ることを目的に開催いたします。参加した選手・ご来場頂いた皆様とともに介護とは何かを考え介護を支える土壌を育み、また、参加者の自己研鑽や理解を高めること、チームで出場することで介護職同士の連帯感を高めることを目的としています。

主催

一般社団法人岡山県介護福祉士会(岡山県補助事業)

後援

岡山県・岡山市・山陽新聞社・読売新聞岡山支局・朝日新聞岡山総局・毎日新聞岡山支局・中国新聞備後本社・NHK岡山放送局・RSK山陽放送・KSB瀬戸内海放送・RNC西日本放送・OHK岡山放送・TSCテレビせとうち・岡山県介護保険関連団体協議会・岡山県社会福祉法人経営者協議会・ハートフルビジネスおかやま・岡山市社会福祉協議会(順不同)